「カーテンのサイズの測り方が分からず、いつも丈が合わない」「遮光1級・2級・3級の違いと、寝室には何級が必要か」「ドレープ・レース・ロールスクリーン・バーチカルブラインドを部屋ごとに使い分けたい」 そうした声に応えるガイドです。本記事ではカーテンと窓装飾を「サイズ・遮光・素材・機能・スタイル」の5軸で選ぶための具体ルールを、寝室・リビング・ワークスペースの各エリア別に体系的にまとめます。IIKKO. 編集部が、賃貸・分譲・戸建ての各タイプで使える形に整理しました。
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「読み終えたら、自分の窓に何センチ×何センチのカーテンを、どの遮光等級・どの素材で揃えるかが具体的に決まる」を目標にした実践ガイドです。サイズと価格は2026年5月時点の主要メーカー(ニトリ・無印良品・IKEA・タチカワブラインド・トーソー・川島織物セルコンなど)の標準モデルを参考値としています。隣接記事はベッドルーム完全ガイド、リビングインテリア完全ガイド、ワークスペース完全ガイド(執筆中)、賃貸でもおしゃれにできる原状回復OKインテリア術。
① 窓装飾の5つの種類と特徴
窓装飾は大きく以下の5種類に分かれます。同じ「目隠し」でも、印象・機能・価格帯が異なります。
- ドレープカーテン:厚手生地、遮光・遮熱・保温の主役。寝室・リビングの定番
- レースカーテン:薄手生地、ミラー/遮像/UVカット機能。日中の目隠し
- ロールスクリーン:1枚布を巻き上げる。すっきりした印象、開放感重視
- バーチカルブラインド(縦型):縦長ルーバー。横からの光を細かく制御
- ローマンシェード:上下に開閉する布。生地の質感を維持しつつコンパクト
本記事ではドレープ+レースの組み合わせ(最も普及)を中心に、他4種との使い分けまで網羅します。
② カーテンサイズの測り方(幅・丈)
幅の測り方
カーテンレールの両端には「固定ランナー」(フックを掛ける、動かない輪)があります。この固定ランナー間の距離を測り、+3%程度の余裕を足したサイズが必要幅です。
- 固定ランナー間:100cm の場合 → 必要幅:103cm
- 固定ランナー間:200cm の場合 → 必要幅:206cm
カーテンは1窓に「2枚」掛けることが多いため、上記必要幅を2枚で按分します。例えば必要幅206cmなら、103cm × 2枚または100cm × 2枚(+α)です。
丈の測り方
丈は ランナーのフックを掛ける穴(カン下)〜カーテンを掛けたい裾の位置 までを測ります。窓の種類で裾の位置が変わります。
- 掃き出し窓(床まで開く窓):カン下〜床から1〜2cmマイナス(床に触れない)
- 腰高窓(窓下が腰の高さ):カン下〜窓枠下+15〜20cm(窓枠より下まで覆う)
- 小窓:カン下〜窓枠下+10cm程度
💡 既製サイズと丈直し:既製カーテンは丈100cm/135cm/178cm/200cm の4サイズが多用されます。実測値が既製サイズ間にある場合は「長めを買って丈直し」が定石。丈直しは1か所3,000〜5,000円程度(カーテン専門店)。
リターン仕様(横の折り返し)
「リターン仕様」とは、カーテンの両端を 横方向に折り返して壁側に向ける 縫製のこと。サイドからの光漏れと冷気の侵入を防ぎ、断熱・遮光性能を高めます。
- 両側リターン:左右両端を折り返す。寝室の高遮光向け
- 片側リターン:開閉側のみ折り返す。中央分割の場合
- 注意:リターンは固定なので、高さの後調整は不可
③ 遮光等級の違いと部屋別の選び方
遮光カーテンは JIS L 1055「カーテンの遮光性試験方法」 に基づいて3等級に分類されます。
遮光1級:遮光率99.99%以上
- 明るさ:日中閉めても室内が真っ暗。人の顔が判別できない
- 向き:夜勤の人の昼寝、シアタールーム、完全遮光が必要な寝室
- 注意:自然な目覚めが難しくなる。生活リズムを優先するなら2級
遮光2級:遮光率99.80〜99.99%
- 明るさ:朝日が射しても光をしっかり遮る。人の顔がわかる程度
- 向き:寝室の標準、リビング、書斎
- メリット:自然な目覚めとリラックス効果を両立
遮光3級:遮光率99.40〜99.80%
- 明るさ:室内は薄暗くなるが、人の表情は判別できる
- 向き:リビング・ダイニング・子ども部屋(朝の自然光を取り入れたい)
非遮光(遮光等級なし)
遮光等級が付かない通常のカーテン。透過光があり、雰囲気重視のリビング・ダイニング向き。寝室では避けます。
④ レースカーテンの種類と機能
レースカーテンは「日中の目隠し」が主な役割ですが、機能によって以下に分かれます。
機能別レース
- ミラーレース:外から見えにくく、内からは見える。日中のプライバシー確保の定番
- 遮像(しゃぞう)レース:昼夜とも外から見えにくい。1階・道路に近い窓向き
- UVカット:紫外線を70〜90%カット。家具・床の日焼け防止
- 遮熱・断熱レース:夏の日射熱を反射、冬の冷気を抑える
- ウォッシャブル:自宅の洗濯機で洗える。子ども部屋・キッチンに
レースの素材
- ポリエステル:もっとも普及。色・柄・機能の選択肢が豊富、価格も手頃
- 麻(リネン):自然な風合い、季節感、シワが「味」に
- ボイル:薄手で透け感のある織り、光をふんわり通す
- オーガニックコットン:柔らかい質感、肌触り重視
⑤ ロールスクリーン・バーチカルブラインドの使い分け
ロールスクリーン
1枚の布を巻き上げる窓装飾。すっきりした見た目で空間を広く感じさせます。
- 長所:すっきり感、開放感、シェアハウス・ワンルーム向き
- 短所:横からの光漏れ、開閉が「全開 or 全閉」になりがち
- 向き:ミニマルスタイル、北欧、小窓・スリット窓
バーチカルブラインド(縦型)
縦長ルーバーを連ねた窓装飾。ルーバーの角度で採光と目隠しを段階調整できます。
- 長所:天井を高く感じさせる縦ライン、角度調整による細かい光制御
- 短所:横風で揺れる、ホコリが溜まる、ルーバーの掃除が手間
- 向き:大窓・出窓・モダンスタイル、ワークスペース
ローマンシェード
布を上下に折り畳む形式。生地の質感を維持しつつ、コンパクトに収まります。リビング・書斎向き。
ドレープ+ロールスクリーンの併用
近年人気の組み合わせ。レースカーテンの代わりにロールスクリーンを内側に、ドレープを外側に。日中はロールスクリーンで採光、夜はドレープで遮光、と切り替えやすい構成です。
⑥ カーテン素材とスタイル別の選び方
素材別の特徴
- ポリエステル:色・柄豊富、シワになりにくい、洗濯OK、価格手頃
- 麻(リネン):自然な風合い、季節感、丈夫だがシワが付きやすい
- コットン:肌触り柔らかい、優しい風合い、縮みやすい
- ベルベット:重厚感、遮光性高い、高級感、価格高め
- シルク:光沢、高級感、デリケート、ドライクリーニング必須
スタイル別の組み合わせ
- 北欧:リネン or ポリリネン、淡いグレー・オフホワイト、シアー(薄手)レース
- インダストリアル:チャコールグレーのコットンキャンバス、ドレープのみ(レースなし)
- 無機質ミニマル:白〜ライトグレーのフラットなドレープ、またはロールスクリーン
- ジャパンディ:生成りリネン、和紙風シェード、自然素材
- ミッドセンチュリー:マスタード・テラコッタなど差し色1色、幾何学パターン
- ヴィンテージMIX:色褪せた風合いのリネン、ヴィンテージファブリックの混在
⑦ 賃貸のカーテン交換テクニック
賃貸でも既存のカーテンを以下の方法で改善できます。
- 既存レールにそのまま掛け替え:レール交換は通常不要。フックタイプを確認して合うカーテンを選ぶ
- 突っ張り棒タイプのレール追加:既存レールの内側に1本追加して「ドレープ+レース」の2層化
- カーテンクリップ:穴を開けずにファブリックを吊るす。一時的な目隠しに
- ピクチャーレール活用:賃貸標準装備のピクチャーレールに、軽量カーテンを吊るす
詳細な賃貸対応は賃貸でもおしゃれにできる原状回復OKインテリア術を参照してください。
⑧ カーテンの失敗例・避けたい選び方
❌ 失敗例1:丈が床から5cm以上浮く
状況:既製サイズで丈178cmを買ったが、実測182cmで4cm浮いている。「丈が足りない」見た目で部屋全体が安っぽく見える。
避け方:オーダー or 既製の丈直し(3,000〜5,000円)。床から1〜2cm上で止めるのが基本。逆に「床にプール」させる演出は10〜15cm余分にする「ブレイクスタイル」として意図的に。
❌ 失敗例2:寝室に遮光1級で起きられない
状況:「とにかく暗く」と1級を選んだら、平日朝に自然な目覚めができず、目覚まし時計に頼り切りに。
避け方:日勤の人の寝室は2級が現実解。自然光で目覚めるリズム維持と、就寝時の遮光のバランスを取る。
❌ 失敗例3:レースを省略してプライバシー欠如
状況:「シンプルに」とドレープのみで暮らしたら、日中は閉めるしかなく、室内が暗くなる。
避け方:1階・道路面の窓はミラーレース or 遮像レースを必須に。2階以上でもUVカット効果でレースは推奨。
❌ 失敗例4:素材と用途のミスマッチ
状況:キッチン横の窓にシルクカーテンを掛け、油・水ハネで1年で交換に。
避け方:キッチン・ダイニングはウォッシャブルポリエステル。リネンも避ける(吸湿で匂いがつく)。シルク・ベルベットは寝室・リビング限定。
❌ 失敗例5:派手な柄で部屋全体が落ち着かない
状況:壁・床と色も柄も合わない大柄カーテンを選び、部屋に入るたびに視線がカーテンに奪われる。
避け方:カーテンは「壁の延長」として無地ニュートラル(壁同色〜1段濃い色)が安全策。柄を入れたい場合はクッションやアートなど可動小物で。
まとめ:カーテンは「サイズ・遮光・素材・スタイル」で決まる
- 幅は固定ランナー間+3%、丈は掃き出し窓で床-1〜2cm/腰高窓で窓枠下+15〜20cm
- リターン仕様で横からの光漏れと断熱を強化
- 遮光1級=完全暗室、2級=寝室標準、3級=リビング・子ども部屋
- レースはミラー(日中目隠し)/遮像(昼夜目隠し)/UVカット/遮熱から機能で選ぶ
- ロールスクリーン=すっきり、バーチカル=角度調整、ローマンシェード=生地の質感維持
- 素材はポリエステル(実用)/リネン(風合い)/コットン(肌触り)/ベルベット(高級)
- 柄物はクッション等の可動小物で。カーテン本体は壁の延長として無地が安全
カーテン・窓装飾の選び方 — 編集部が選ぶ参考アイテム
遮光・採光・調光の3軸でカーテン+ブラインドを揃える。リネン+ウールラグで季節感の重ねを完成。
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参考情報・出典
- JIS L 1055「カーテン地の遮光性試験方法」(遮光等級の基準)
- 各メーカー公式サイト(ニトリ・無印良品・IKEA・タチカワブラインド・トーソー・川島織物セルコン)のカーテン・ブラインド寸法と機能データ
- 国土交通省「住生活基本計画」関連資料
- 国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
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