「マンションで隣の声が気になる、自分の声も気になる」「在宅勤務でビデオ会議の声が漏れない部屋にしたい」「楽器・ゲーム・配信で防音対策したいが、賃貸でできる範囲は?」 そうした声に応えるガイドです。本記事では防音・遮音インテリアを「3種類の対策・場所・素材・予算」の4軸でまとめ、賃貸でも実行できる工事不要の防音対策を体系的に整理します。IIKKO. 編集部が、家具と建材の両面から解説します。
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「読み終えたら、自分の部屋でどこから防音対策を始めるか、賃貸でも実行可能な範囲が具体的に決まる」を目標にした実践ガイドです。価格は2026年5月時点の主要メーカー(ピアリビング・ソノーラ・東リ・サンゲツ等)の参考値です。隣接記事はワークスペース(執筆中)/DIY・原状回復OK(執筆中)/賃貸DIY。
① 防音の3種類(遮音・吸音・防振)
- 遮音:音を物理的に遮る(壁・窓・ドアで反射)。鉛・コンクリート・密度の高い素材
- 吸音:音を素材内部で吸収(反響を減らす)。グラスウール・ウレタンフォーム・フェルト
- 防振:振動の伝達を防ぐ(床・設備機器)。ゴム・ウレタンマット
マンション・賃貸での主要対策は 遮音と吸音の組み合わせ。床への足音は防振、ピアノ等の床振動は防振。
② どこの音を防ぎたいか
外から内への音(騒音遮断)
- 道路の車・救急車・近隣の生活音
- 上階の足音・配管音
- 窓・壁・天井の防音強化が中心
内から外への音(音漏れ防止)
- 自分の声(ビデオ会議・電話)
- 楽器・ゲーム・配信音
- 足音(下階への配慮)
- 窓・壁・床の音漏れ対策
部屋内の反響(音質改善)
- 会議・配信での声の明瞭度
- 音楽鑑賞の音響
- 吸音パネル・カーテン・ラグで対策
③ 壁の防音対策
貼って剥がせる吸音パネル
- フェルト・ウレタン製、裏面シール加工
- 1枚30×30cm 500〜1,500円、6畳壁面で30〜60枚
- 賃貸OK(剥がせる)、効果は中程度(反響軽減主体)
ラブリコ+2×4+防音パネル
- ラブリコで2×4材を立て、間に防音パネルを差し込む
- 本格的な遮音壁を後付け、賃貸OK
- 1壁面の総額:3〜8万円
家具で壁を遮断
- 本棚・収納家具を壁面に密着配置(壁の質量増)
- 本を満載すると遮音効果UP
- 家具と壁の隙間ゼロで効果的
壁掛けタペストリー・厚手カーテン
- 大型タペストリーで壁面を覆う
- 厚手カーテンで音を吸収
- 装飾と防音を両立
④ 床の防音対策
ジョイントマット
- EVA樹脂製、30〜60cm角の組み合わせ
- 1枚100〜500円、6畳で5,000〜15,000円
- 子ども・ペットの足音対策、防音等級LL-40〜45相当
コルクマット
- コルクとEVAの2層構造
- 1枚300〜800円、6畳で2〜3万円
- 断熱・防音両立、見た目もナチュラル
タイルカーペット
- 50cm角のカーペットタイル、東リ・サンゲツの防音グレード
- 1枚500〜1,500円、6畳で1〜3万円
- 遮音等級LL-40〜45、見た目もスマート
2層敷き
本格的な防振にはジョイントマット+カーペットの2層が効果的。下階への足音を大幅に軽減できます。
⑤ 窓の防音対策
プラダン二重窓DIY
- プラスチックダンボール(プラダン)を窓枠内側にはめる
- 材料費1窓 3,000〜8,000円
- 賃貸OK、効果は中〜大(窓の隙間を塞ぐ)
防音カーテン
- 密度の高い特殊織物、5層構造
- 1窓 1〜3万円
- 20〜30%の遮音効果、見た目は通常のカーテン
隙間テープ
- サッシの隙間に貼って音漏れ防止
- 1巻300〜800円、コスパ◎
- 断熱効果も同時に
本格対策:内窓設置
- LIXIL「インプラス」、YKK AP「プラマードU」
- 分譲・戸建てで1窓5〜15万円
- 遮音効果大、補助金対象になることも
⑥ ドアの防音対策
- 隙間テープ:ドア枠の隙間を埋める、効果◎、価格安い
- ドア下のすき間風止め:ドア下に長尺ゴムを貼る
- 厚手カーテン:ドアの内側にカーテンを設置(突っ張り棒で固定)
- 本格対策:防音ドアに交換(賃貸NG、分譲・戸建てで10〜30万円)
⑦ 楽器・配信用の本格防音
DIY防音ブース
- 1畳サイズの組立式ブース(ピアリビング・OTODASU等)
- 15〜40万円、楽器演奏・配信用
- 賃貸OK、退去時撤去可
業者施工の防音室
- ヤマハ「アビテックス」、カワイ「ナサール」
- 1.5〜3畳で50〜150万円
- 分譲・戸建て向き
防音マンションへの引越し
音楽家・配信業向けの 防音マンション も都市部で増加。家賃は通常物件の1.5〜2倍だが、楽器演奏可能。「サウンドプルーフ」「楽器可マンション」で検索。
⑧ 防音対策の失敗例
❌ 失敗例1:吸音パネルだけで遮音を期待
避け方:吸音は 反響軽減、遮音は 音の壁透過防止。両方が必要なら遮音シート+吸音パネルの組み合わせ。
❌ 失敗例2:床だけ対策して壁・窓は放置
避け方:音は 最も弱い経路 から漏れる。壁・窓・ドア・床のすべての経路を均等に対策。
❌ 失敗例3:DIY防音壁が重すぎて天井に負荷
避け方:ラブリコの耐荷重を確認、防音パネルの重量計算。ライト防音グレードから始める。
❌ 失敗例4:賃貸で壁・天井に穴を空ける
避け方:賃貸では 貼って剥がせる素材 + 突っ張り式 のみに限定。穴あけは原状回復義務に抵触。
❌ 失敗例5:建築構造を超える期待
避け方:木造アパートは防音限界あり、コンクリートマンションでもRC造に劣る。建物の遮音等級を超える期待をしない。
まとめ:防音は「3種類・場所・素材・予算」で決まる
- 遮音/吸音/防振の3種類を組み合わせ
- 壁は吸音パネル+ラブリコ防音壁、家具密着で遮音
- 床はジョイントマット+カーペットの2層敷き
- 窓はプラダン二重窓+防音カーテン+隙間テープ
- ドアは隙間テープ+厚手カーテンで簡易対策
- 楽器・配信は組立式防音ブース(15〜40万円)
- 音は最弱経路から漏れる、全経路を均等対策
参考情報・出典
- 各メーカー公式(ピアリビング・ソノーラ・東リ・サンゲツ・LIXIL・YKK AP)の防音建材データ
- 各防音ブランド(ヤマハ・アビテックス・OTODASU)の本格防音室情報
- 環境省「騒音基準値」関連資料
- JIS A 1417(建築物の遮音性能の測定方法)関連規格
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