「リフォームとリノベーションの違いが分からない」「マンションと戸建てで費用相場が違うが、自分の住戸はいくら必要か」「業者選びと進行の流れを体系的に知りたい」 そうした声に応えるガイドです。本記事ではリノベーション・リフォームを「定義・費用・流れ・業者選び」の4軸でまとめ、検討開始から引き渡しまでの全体像を体系的に整理します。IIKKO. 編集部が、家具・インテリアの観点と建築工事の観点の両方から解説します。
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「読み終えたら、自分の住まいでリノベ・リフォームをどう進めるか、予算と業者選びの判断軸が具体的に決まる」を目標にした実践ガイドです。費用は2026年5月時点の業界平均値(住宅リフォーム推進協議会・各リノベ会社)の参考値です。隣接記事は賃貸DIY/DIY・原状回復OK(執筆中)/6畳ワンルーム/リビング。
① リフォームとリノベーションの違い
- リフォーム:現状回復・機能回復が目的。クロス張替・水回り更新・設備交換
- リノベーション:新たな価値・機能を付加。間取り変更・断熱性UP・スケルトンから設計
境界は曖昧ですが、「元に戻す」=リフォーム、「住み方を変える」=リノベ と理解すると判断しやすくなります。
② 費用相場(2026年5月時点)
マンション
- 部分リフォーム:50〜300万円(キッチン交換・水回り・クロス張替)
- フルリノベーション:1,000〜2,000万円(60㎡標準)
- スケルトンリノベ:900〜1,400万円(60㎡標準、躯体だけ残して全更新)
- 平米単価:15〜23万円/㎡
戸建て
- 部分リフォーム:100〜500万円
- フルリノベーション:1,500〜3,500万円
- 平米単価:10〜22万円/㎡
- 戸建ては外装工事(屋根・外壁・基礎)が加わるため、マンションより費用増
平均支出
2026年公表の住宅リフォーム推進協議会調査では、マンション・戸建てを問わず平均支出は 405万円。フルリノベまで踏み込まないキッチン・水回り・クロス中心の改修が中央値です。
③ 進行の流れ(5フェーズ)
フェーズ1:構想・情報収集(1〜3か月)
- 自分の不満・理想を言語化(「キッチンが狭い」「収納が足りない」等)
- 事例集・SNS・雑誌で参考画像を集める
- 予算の上限を決める(住宅ローン・現金・補助金の検討)
フェーズ2:業者選定(2〜4か月)
- リノベ会社・リフォーム会社・建築設計事務所から3社程度に相見積
- 過去事例・施工実績の確認
- 担当者との相性チェック
フェーズ3:契約・設計(2〜4か月)
- 詳細プラン作成(間取り・設備・素材選定)
- 住宅ローンの本審査・契約
- 工事内容と費用の最終確定
フェーズ4:工事(2〜6か月)
- マンションは管理組合への申請・近隣挨拶
- 解体→構造補強→設備工事→内装→仕上げの順
- 定期的な現場確認(週1〜2回)
フェーズ5:引き渡し・入居(1〜2か月)
- 施主検査(不具合チェック)
- 家具搬入・設置
- 住宅瑕疵保険の手続き
構想から入居まで 合計8〜18か月 が一般的。スケルトンリノベは1年以上、部分リフォームは2〜4か月で完了する例も。
④ マンション特有の制約
- 共用部分の変更不可:玄関ドア・窓サッシ・ベランダは管理組合の許可必要
- 管理規約の確認:床材の遮音等級/工事時間/搬入経路
- 近隣への配慮:工事前の挨拶(両隣+上下)
- 給排水管:床下の配管位置で水回り移動の自由度が制限
- 電気容量:マンション全体の電力契約上、増設に制限
⑤ 戸建て特有の検討事項
- 耐震性:1981年以前の旧耐震は耐震補強が前提
- 断熱性:壁・床・天井・窓の断熱を一気にUP可能
- 外装工事:屋根・外壁・基礎の修繕も同時に
- 増築・減築:建ぺい率・容積率の範囲で可能
- 地盤調査:必要に応じて地盤改良工事
⑥ 業者選びの3タイプ
大手リノベ会社
- 例:ゼロリノベ・リノベる・ひかリノベ・グローバルベイス等
- 長所:施工実績豊富、ワンストップ(中古物件探し〜設計〜施工)、保証制度
- 短所:パターン化されたデザイン、価格やや高め
- 向き:初めてのリノベ、安心重視、フルパッケージ希望
地域工務店・リフォーム会社
- 長所:地元密着、価格交渉余地、柔軟対応
- 短所:実績の質にばらつき、デザイン提案力は会社次第
- 向き:地元で長く付き合いたい、部分リフォーム
建築設計事務所
- 長所:個別カスタムデザイン、設計と施工監理が独立
- 短所:費用高め(設計料10〜15%別途)、進行に時間
- 向き:オリジナリティ重視、本格的にこだわる
⑦ 補助金・税制優遇
- 住宅ローン減税:年末ローン残高の0.7%を13年間控除
- 省エネリフォーム補助:断熱・窓・給湯器更新で数十万円
- バリアフリー改修:手すり・段差解消等で介護保険から最大20万円
- 耐震改修:1981年以前の建物で最大100万円補助
- 地方自治体独自補助:エリアにより内容が異なる
2026年は 子育てエコホーム支援事業 等の継続も。最新情報は国土交通省・地方自治体公式サイトで確認。
⑧ リノベ・リフォームの失敗例
❌ 失敗例1:予算オーバーで設備グレードダウン
避け方:見積時に 予備費10〜20% を確保。想定外の構造補強・配管交換で追加費用発生する前提。
❌ 失敗例2:1社見積だけで契約
避け方:最低3社相見積。価格だけでなく、提案内容・担当者の対応で総合判断。
❌ 失敗例3:マンションの規約確認漏れ
避け方:契約前に管理組合の規約を入手、特に 床材遮音等級・工事時間・搬入経路 を確認。
❌ 失敗例4:間取り変更で配管移動コスト爆上がり
避け方:水回り(キッチン・浴室・洗面所・トイレ)の 位置変更 は配管工事で数十〜数百万追加。位置変更最小化が定石。
❌ 失敗例5:完成後に家具サイズが合わない
避け方:設計段階で 家具リスト+寸法 を業者に共有。コンセント位置・壁面長を家具に合わせて設計。
まとめ:リノベ・リフォームは「定義・費用・流れ・業者」で決まる
- リフォーム=現状回復、リノベーション=価値付加
- マンション フル1,000〜2,000万円/戸建て フル1,500〜3,500万円
- 平均支出は405万円(キッチン・水回り中心が中央値)
- 進行は構想→業者選定→契約・設計→工事→引き渡しで8〜18か月
- マンションは共用部・規約制限、戸建ては耐震・断熱・外装が追加
- 業者は大手リノベ会社/地域工務店/建築設計事務所から目的別に
- 補助金・減税の活用、予備費10〜20%、相見積3社、規約確認、家具サイズ事前共有
参考情報・出典
- 住宅リフォーム推進協議会「住宅リフォームに関する消費者・事業者に関する実態調査」(2026年2月公表)
- 国土交通省「リフォーム関連補助金・税制優遇」
- 各リノベ会社公式サイト(ゼロリノベ・リノベる・ひかリノベ・グローバルベイス)の事例・費用情報
- 各自治体の住宅改修補助制度公式情報
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